さて、動画制作をお願いする上で、「作りたい作風やイメージ」を伝えて素材を渡せば後は勝手に出来上がってくる・・・そんな幻想を抱いていませんか?
あとはプロが「良いように」やってくれるだろう、と。
そんな無茶ブリしないよー!というツッコミが聞こえてきそうですが、恥ずかしながら私はちょっとそんな風に思っていました。
この時決まっていたのは
・想い出振り返り動画と個人メッセージの2部構成
・余興時間 20分程度
・とにかく感動させたい!
以上です!(笑)
これで何を打ち合わせたかったのか自分でもナゾですが、とにかく来社してお話を聞かないと、と思った私はブルーダックスに向かいます。
そこで学んだ事を簡単に説明します。
動画制作の手順とポイント
①企画・構成
②撮影素材
③撮影
④上映環境
まず、
①企画・構成
実はこれが一番重要です。
特に曲1曲分に合わせて制作する動画の場合、当然ながら一番最初にしなければならないのが「楽曲の決定」であり、この楽曲決定こそが全体像を創る上での一番のキモになります。
全体のイメージや構成が決まる大事な選択になるので慎重に選びましょう。
ただ、写真や動画をたくさん入れたいからといって、単純に長い楽曲を選べば良いのかと言われれば、一概にそうではありません。
どんな楽曲であっても、ようは観せ方次第、作り方次第。
私の場合、卒園がテーマなので、卒園の年に子供達に人気のあった曲、定番の卒園ソング、運動会などで使われた曲、から選びました。
楽曲の長短よりも、思い入れのある楽曲、創りたい雰囲気重視で選びましょう。
曲が決まると、次に構成を考えます。
曲のテンポに合わせて「何ブロック」が適正かプロ目線で決めてもらいます。
ひとことに想い出写真、と言ってもただ、時系列に流すのではなく、しっかりと行事、イベントを絞込み「春夏秋冬」そして、「今」、に繋げるように構成を考え、さらにどんな演出をするか決めました。
この時のポイントは欲張りすぎないこと!
アレもコレも・・・と無理やり詰め込み過ぎると、結果、表示時間が短かすぎたり、構成がゴチャゴチャになってしまい、「観にくい」仕上がりになってしまいます。
このあたりの構成はリクエストさえしっかり伝えれば、思い描いた通りに「観ていて心地の良い作り」にしてもらえます!
次に
②撮影素材
写真枚数や動画が出揃っていなくても構成が決まった時点で、だいたいの必要枚数がわかるので、それに合わせて素材を取捨選択していきます。
ここでのポイントは忖度しすぎないこと!です(笑)
幹事や代表として動画制作を任された場合、とにかく、「皆を平等に!」を意識すると思います。
が、実際写真選びを始めると、「イキイキとした良い表情」「みんなで写っている写真」の真ん中にいるのはいつもあの子・・・となりがちな上に、どんなに探しても写っていない子、いつも伏し目がち・・・
という子もいます。
あんまり「写っている人物」にこだわりすぎて、ひとり○枚、というミッションを自分に科してしまうと、選べなくなってしまうので程よいさじ加減で想い出の振り返りだと割り切りましょう。
ちなみにそうは言っても、小心者の私は正の字を書きながら「ひとり○回ミッション」を遂行しましたが・・・
発狂しました(笑)
とにかく要所要所に全体写真を入れればOKです!
個人パートがある「作り」の時は尚の事、そこを気にしすぎなくても大丈夫ですし、写真アルバムと違い、観ている側もコマ送りで数えたりしないので、ほどほどにしましょう!
③撮影
私の場合、基本的に素材は全て園から提供されるカタチでしたが、園の写真を撮影する日を設けていただいていたので、その際の撮影のコツも教えていただきました。
・横撮りで撮影する
これは、動画=スクリーン画面サイズ、に合わせて制作するので、絶対条件です!
それに、後から写真アルバムにするにしても、横撮り写真の方が圧倒的に汎用性があり、加工もしやすいので、動画制作に拘らず、普段から「横撮り」をクセづけておくと後から何かと役に立ちますよ!
・子供の目線で撮る(低いアングル)
これは、目からウロコ!でした。
しゃがんで撮影するなど、子供の目線で撮影すると、子供たちも臨場感がもちやすいですし、立体感のある迫力のある写真が撮れます。
・構図を変えて撮る
単純に同じ画角から撮るのではなく、角度をつけたり、あえて手前の花にピントを合わせて園をぼやかしたり・・・と色々撮ってみましょう!同じ風景でも印象が変わるので動画の雰囲気で選択肢が広がります。
・遊具やおもちゃ撮影で演出しよう!
撮影許可が出ている日は、誰もいない日、でしたが、臨場感を出すためにワザとおもちゃを散らかしたり、ブランコを揺らしたり、砂場にメッセージを書いたりしました。
コレ、簡単ですがものすごくドラマティックな演出になるのでオススメです!
干してあるエプロンなんかも盲点ですが絵になります。
他にも、出来るだけ自然光で撮る、F値の使い方、光の向きなどいろいろなアドバイスはいただきましたが、専門的な話になるのでこちらでは割愛して・・・
素人でも簡単に出来るこういった裏ワザ!?的なアドバイスもたくさんいただきました!
ここでのポイントは、後から取捨選択できるのだからとにかく撮ってみる!
そして、風景だけでも感動させる演出は充分出来る!という事です。
⑤上映環境
コレ、意外と動画制作で頭がいっぱいになってしまって、考えなかったりしますが重要です。
一般的にプロジェクターのスクリーン画面のサイズは「16:9」か「4:3」です。
大体の家庭で使用されている液晶薄型テレビの規格は「16:9」です。
これを最初に調べておかないと制作着手後に変更はできません。
後から「しまった!」とならないように事前に上映するプロジェクターのスクリーンサイズは確認して、伝えておきましょう。
それから、最初の企画段階で、動画で作ったキャラと、現場での司会というカタチで掛け合いをしながら観てもらうという方法も面白いかな・・・と思ったのですが、
その場合、場内を暗くしてDVDを流すので、司会者用のピンスポットが必要となること、タイミングに合わせてパソコン操作するPA的な人が必要となること、リハーサルは出来るのか・・・など、
多角的に考える必要があり、やりたいからやる!という単純な話ではないという事も説明されました。
作れ、と言われたものを作るだけではなく、上映環境まで一緒に考えてもらった事で思いだけで突っ走った結果、後からどうしよう!?とならずに済みました(笑)
以上抜粋ですが、来社した時にアドバイスしてもらい、目からウロコ!になったハナシです。
その他にも、大人数の時の素材の集め方なども、これだけデジタル化が進んでいても、ひとりひとりの知識やネット環境は違うので、アナログのほうが集めやすいなど、実際の経験に基づく具体的かつ実務的な
アドバイスもたくさんいただきました。
さて・・・
長くなってしまいましたが、来社して打ち合わせができたからこそ頂けたアドバイスやメリットなどを頑張ってまとめてみましたが・・・
結果、ちょっと全ては書ききれませんでした!
ごめんなさい(笑)
とにかく、作例などもたくさん観せてもらいながら、打ち合わせできたので、それまで漠然としていた動画制作が一気に色付いた設計図に変わっていき・・・
完全にカタチになっていくのは本当に刺激的で楽しかったです!
そして、事前に動画の全体像を把握できた事で、その後の素材の取捨選択や撮影、それに、大人数に対して何をどう伝えれば思ったような素材を集められるかなど、ちょっと素人目線では考えが及んでいなかった部分も具体的にアドバイスいただけた事で、その後の実務的な部分も含めてグッと楽になりました。
「おお・・・神様かもしれない・・・」
と本気で思った私です。
ただ・・・
制作がただでさえコワモテで、説明の仕方が分かりやすく簡潔な反面、イチイチ細々した質問を繰り返す私に「そんな事もわかんないの?」「こんな簡単な事もできないの?」と思われていそうな雰囲気で・・・怖かったです(;´д`)
後に、単にソレは地顔がコワいだけ、普段からぶっきらぼうな物言いだというだけで、私の妄想したような事はまったく思っていなかったという事が判明しました。
私も今でこそわかりますが、当社の制作は誰よりも「良いものを創りたい!」という気持ちが強いハートフルな人です!
ただ、その情熱故に、時にアドバイスの熱量が度を越して、時々、お客様の方がヤケドしてしまう・・・なんて事もあったり、なかったりします(笑)
と、いうことで、最後に。
当社にお問い合わせの際になんでもスパっと応えてくれるけれど、「ちょっとコワイかんじの人」が電話口にでたら制作です。
優しい対応でしたら、ワタクシです。と、お伝えしておきます(*´ω`*)
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