DVDの複製には、2つの方法があります
映像制作の現場でよくいただくのが「DVDを何枚か複製したいのですが、どの方法がいいですか?」というご相談です。
DVDの複製方法には「プレス」と「コピー」の2種類があります。
見た目は同じでも、仕組みも仕上がりもまったく異なります。
この記事では、ブルーダックスが実際の現場で検証してきた結果をもとに、両方式の違いと選び方を解説します。
■ プレス方式(市販DVDと同じ本格仕様)
映画や市販DVDに採用される本格的な量産方式です。
原盤(マスター)を作り、レコードのようにディスクに物理的な凹凸を刻んで複製します。
特徴
- 高品質・高耐久で長期保存に最適
- どのプレイヤーでも安定して再生できる
- 販売・商品化・保存用などに向いている
デメリット
- 原盤作成コストが必要なため初期費用が高め
- 少量制作(〜50枚程度)にはコスパが悪い
■ コピー方式(一般的な焼き増し)
パソコンや専用機器で、既存データを1枚ずつ焼き付ける方法です。
コストを抑えつつ、少量でもスピーディーに対応できます。
特徴
- 安価で短納期
- 1枚からでも発注可能
- 少量配布や短期間のイベント向けに最適
デメリット
- 再生機器との相性によっては再生できない場合がある
- 特に古いプレイヤーでは再生不良が発生することも
当社調べでは、古いプレイヤーや、なぜか東北地方だと、約5%の再生不良が確認されています。
実証経験から見えたリアルな違い
ブルーダックスでは、結婚式・卒園式・企業PR・イベント記念映像などを含め、延べ3,000件以上のDVD複製を行ってきました。
同じデータを「プレス方式」と「コピー方式」で制作し、全国で再生確認を実施した結果、次の傾向が見られました。
- プレス方式: 全国どのプレイヤーでも100%再生可能
ディスクに物理的な凹凸として情報を刻み込むため、10年以上経過しても安定した再生が可能とされています。 - コピー方式: 約5%の再生不良(主に古い機器で発生)
表面に熱でデータを“焼き付ける”構造のため、
経年劣化や湿度・紫外線などの影響を受けやすく、時間が経つと化学変化(酸化・分解)が進み、反射率が低下。
結果的に「データを読み取れなくなる」状態になり、
3年から5年で再生できなくなる可能性があります。
「ディスクが悪い」と言い切らず、再生機側の老朽化も原因があります。
特に2010年前後の古い機種では、「ディスクを認識しない」「途中で止まる」といった症状が確認されています。
※再生機器側(プレイヤー)の読み取りレンズ部分が経年劣化していることも原因の一つです。
ブルーダックス的な結論
少量・短納期・限定配布ならコピー方式で十分。
ただし、「確実に再生させたい」「販売・保存を目的とする」場合は、プレス方式がベストです。
これは、ブルーダックスが実際の現場検証を通じて得た“経験に基づく結論”です。
ご予算や目的に合わせて、最適な方法をご提案いたします。
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■ 比較まとめ
| 比較項目 | プレス方式 | コピー方式 |
|---|---|---|
| コスト | 高め(原盤費あり) | 安価(1枚単位OK) |
| 納期 | 約10日〜 | 即日〜数日 |
| 品質・安定性 | 非常に高い | やや不安定(機器依存) |
| 向いている用途 | 販売・量産・保存用 | 少量配布・短納期案件 |
まとめ
DVDの複製は、見た目が同じでも中身が全く違うものです。
ブルーダックスでは、企画から撮影・編集・納品・複製までワンストップで対応。
納期・枚数・ご予算に合わせて、最適なプランをご提案します。
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